2011.2.6付のPostmortem zineの記事。TOPSHELF RECORDSのKevin Duquette氏のインタヴュー対訳です。
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Topshelf Recordsの成り立ちを教えてください。
Topshelf Recordsはひとつの仕事にいつも100%の愛を注ぎ込んでいるよ。
2006年に、Sethと僕はお金も手がかりも無しにこのレーベルをはじめて、(僕たちはこう思い込むのが好きなんだけど)ある意味"正統な"やりかたでここまで運営してきている。このインタヴューに答えている段階で32のリリースをしたよ。

今月で正式に活動をはじめて5年になるわけだけど、ここまでくるのはほんとうにいばらの径だった。ベンチャーそのものだし、僕とSethは急な仕事や落胆、成功の喜びなんかの浮き沈みをシェアしてきた。でも全ての過程が、僕が思うに...そうだね、結果的に自分の思考の成長において避けては通れないものだったと思う。レーベルの運営は、常に最良の経験と、一生ものの友人関係を僕とSeth両方にもたらせてくれた。そしてそれは実際、僕たちが行う全てのことの糧になっているよ。それで今は、というと、少しのお金と、今後やろうとしていることのぼんやりとしたヴィジョンがあるだけなんだけど(笑)。

レコード会社を運営する、というあなたのキャリアに最も影響を与えたのは何ですか?
いやあ、「なにか」と訊かれてクギを刺すのはむずかしいな。活動をする前に意識していたのは、MergeやNo Idea、Polyvinylとかかな。影響を受けたポイントは(書ききれなくて手が付けられないけど)クオリティで妥協せず、「ブレイクしそうなもの」を追い求めずに、しっかりと軸を持ってファンタスティックなレコードを世に送り出す(また、それを続ける)こと。僕たちにとっても、この意識は重要な核だと思っているよ。

それと同時に、友達や同僚、同輩たちからの影響ももちろんある。
インディシーンが留まるところを知らず、いろいろな垣根を取り払い続けていっている様をみると、本当に信じられないくらいエキサイティングな時間を過ごしているんだ、っていう気持ちになる。ほとんど一日おきくらいに頻繁に、僕の知っている誰かがなにかすごいことをやって、巻き込まれたみんなが恩恵を受けていることからいろいろ学んだり、また一緒になって盛り上げている、みたいな感じかな。僕たちは自分が良いと思うことをやって、トータルで考えるとうまくいってる。そして最悪なことに(笑)、この流れは伝染するものなんだ。これより強力な影響元になるものがあったら教えて欲しいぐらいだよ。

所属バンドのここ数ヶ月先のプランなどはありますか?
たくさん進めていることがあるけど、まだ情報を解禁できないんだ。ただ言えるのはSXSW(*1)がヤバいことになる、ってこと。SXSWはいつも楽しみにしているんだけど、今年はTopshelfという強力な存在をアピールできる最初の年になりそうで、とても興奮してる。Count Your Lucky Stars Recordsといっしょになって、三日三晩レーベルのショウケースイベントを主催するし、Topshelfのバンドも一週間通じてオースティンのどこかで演奏をしている予定。レーベルのアクティブなバンドほとんどがその週は街にいる。これは大きな起爆剤になると思う。

レーベルでのツアーやリリースの予定を教えてくれますか?
いいよ!昨年は忙しさの極み、って言う感じだったけど、今年もそのスタンスは崩さないつもり。
新しいリリースのラインナップは、Pianos Become The Teeth、We Were Skeletons、The Saddest Landscape、Big Kids、By Surprise、Coping、The Clippers、Miischa、そしてEmpire! Empire! (I Was A Lonely Estate)、ここでは言い尽くせない数だよ。

ツアーについてだけど、ほぼ全てのレーベルのバンドはSXSWからこっち3月中は西へ東へショートツアーに出たりするから、この先数ヶ月はみんな出払ってしまう形になるかな。Pianos Become The TeethはUKとヨーロッパツアーの前に、MACRoCk(*2)でプレイする予定。CopingとThe Clippersは共に4月にツアーに出るよ。

My Heart to Joyの"Season in Verse"のリプレスと新作のリリースショウについて教えてください!
ヴァイナルが最近売り切れてしまったから、そのことについてだよね?CDだけでプレスしたとよく誤解されているみたいだね。残念だけど、このアルバムに関しては複数のフォーマットでリプレスする予定はないんだ。でも、これは言うまでもないことだけど、素晴らしい音源だよね!

彼らのニューEP「Reasons to be」のリリースショウについては、伝えることがありすぎるし、たくさん予想をしておいてもらいたいから、また日を改めてオンラインで発表するよ!このツアーはレーベルの顔とも言えるTransitやPianos Become The Teeth、最近のニューカマーのFugueや、the world is a beautiful place & i am no longer afraid to dieらと共演したりする強烈なラインナップになってるよ。シンガロングと、友人たちと、[きらめきパパ?]でいっぱいのとてもハッピーな夜になると思う。待ちきれないよ。

*1)SXSW...south by south west。USテキサスのオースティンで開催される大きな音楽コンペ。
*2)MACRoCk...The Mid-Atlantic College Radio Conference。4月1&2日開催予定。1994!やSnowing、Algernon Cadwalladerも出演!

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